M.C.Traditional Leather Jacket
- CODE
- OPL-000001
- PRICE
- 105,000 YEN
- FORMAT
- Leather Jaclet
- MATERIAL
- Cow Leather
- COLOUR
- Black
M.C.Traditional Leather Jacket
1%13レザーは、”もし英国製の革ジャン(ロンジャン)の原点がブロンクスのような出発点にならなかったら、、、”という仮定を基に、機能、品質、スタイル、を再考察し”事実と異なったロンジャンの原型”を現代の発想でデザイン、制作された”異端要素の強い、モダンクラッシックレザージャケット”である。
1%レザーの最大の特長としては、米国式の革ジャンを英国式ディティールへの変換を行ったところから始まる。レトロ/フェティッシュなイメージも含むビンテージの革ジャンを原型に、ディティールを崩さないよう英国化させ、襟のサイズ、金具類の変更/省略、ポケットのポジションの変更を行い各時代のロンドンタイプ革ジャンの特長をいかしつつ、経験と知識と感によりパンク/ロックンロール/ロンドンのイメージを基盤に機能性とスタイルの向上をはかった。
わかりやすいディティールとしては、ジッパーは部分はボールチェーン、そしてブロンクスには搭載されなかったサイドバックルタイプのアジャスターベルトを脇に2本づつ装着した。共に英国製の革ジャンを象徴するパーツであり、これらを採用する事によりタイトなスタイリングを実現する事に成功した。
馬革のアメリカンタイプに対抗する為には強度が必要であり、ラム革のロンドンタイプに対抗する為には軽量化が必要絶対条件であった。しかしその難易度の高い、相反する条件を満たす為には、革ジャンに対する高度な知識と、想像をはるかに超えた莫大な量の革サンプルから一種類だけ選び出さなければならない作業が必要であった。今回使用されているバッファローレザーは、その厳しい条件をクリアした厳選された種類の革質であり、超高品質に仕上げられた素材は更にオイルフィニッシュがほどこされており、品質、質感ともに最高級な革質なのである。1%レザーはジップを閉めた状態で自立する革ジャンの中では驚くほどの軽量化が実現されている革ジャンなのである。これは長時間に渡って着用している時の疲労感を可能な限り減少する事に成功しており、上質なうえに硬質な革は第二の皮膚として着用している者を衝撃や寒さから保護してくれる機能を持つ。また長期間使用してゆく事により着用している者の身体の形状に変化してゆき、より着用しやすい地球上でただひとつの形態に変化する。革特有の時間と共に変化してゆく風合いも楽しむ事も出きる。
今回最も苦戦したポイントはフロントのポケット位置だった。当初はフロントDポケットの形状はそのままに残しておき、英国風にポケット袋をステッチで固定する方法への変更予定であった。ブロンクスよりアメリカ製の革ジャン(原型)にイメージを残す発想からであったが、問題点は左ポケットがジップマップポケットにより省略されている点であった。クラッシックなバイクウエアとしては十分なディティールなのだが、タウンウエアとしての着用では、左手が手ぶらになってしまうと言う欠点があった。人間の自然な動作として冬場、ポケットに両手を突っ込む動きはごく自然な動作であり手ぶらになってしまう左手に対して、どう対処するかで頭を悩ませた。アイデアとしては手袋(片手のみ)をつけるサービスも考えたが、それでは機能的に現代のレザーウエアより劣ってしまう事は必至で納得がいかず、スタイルを取るか機能性を取るかでデザインの進行は暗礁に乗り上げてしまったのだ。2010年11月7日、デザイン修正をしている時、ひとつのアイデアがひらめいた。こだわり続けた”Dポケット”の部分を、英国式な幅広のD型押さえに変更する事により左ポケットを配置する事が可能になり当初のイメージを崩さず更に英国風にする事が可能になった。そして完成した革ジャンは英国と米国のトラディショナルなイメージを保ちながら今までに無いスタイルと機能製を実現したのであった。
バックスタイルは初期候補として、ルイスレザーのライトニングのバックスタイルを選択。その後、改良型として中間に切り替えを足したモンザとの中間を考案した。しかし英米折衷としては極めて英国よりな形態だったため、中央パネルを含む3枚の革構成で形成されるアメリカンイメージなタイトバックなスタイルを選択した。これは古いロンジャンのアメリカンタイプには良く見かけたスタイルで、エポレットタイプの革ジャンとの相性が非常に良い。サイドプリーツの入る部分での切り返しはアメリカンスタイルをイメージする事が出来る為でもあり、更にアクションプリーツが無いため着用した場合、ロンドンタイプ同様のタイトなスタイルになることがその理由である。またキドニーパットと呼ばれる腰部分の切り替えはたっぷりと面積を取っているため背部の保温性も良く、ライトニングのような雰囲気も残しつつ独自のデザインとして配置された。オレのdead endで購入した安革ジャン(フルスタッズ)のバックスタイルもこれと同形であり、どこか昭和の革ジャンの雰囲気も残すディティールである。
エリはルイスレザー特有の大げさなエリを避け、タイトにまとまる80年代以降のやや小振りなエリをデザインし、閉めた時でも首もとに無理がかからないようカーブデザインにも注意を払い、全体的なバランスを見ながらデザインにあたった。
ソデ口はガゼットを抜きSID的なイメージを追加。あて革のポジションは50年代の革ジャンを参考に外側に配置しジップが直接あたらないよう配慮した。
裏地の素材は保温性とクラシカルなイメージを再現するため、ブリティッシュモスグリーンのコットン素材キルティングをこの革ジャンの為に新たに開発した。これにより、従来のキルティングと比べ保温性と強度を高める事が可能になり、70年代のハイウエイマンの裏地のようなビンテージな質感を兼ね備える事ができた。ソデの内側はライナーのみで仕上げられているロンドンタイプ革ジャンが多いが、1%レザーはソデの中にも少量の綿を入れ、保温性の向上に努めた。1月のテスト着用の状態では、インナーにTシャツだけで今年一番の寒波にも十分に対応出来る事が既に実験済みである。
各ポケット内袋にはキルティングと同色の丈夫な綿素材を使用し、全体へのカラーマッティングにも注意をはらい、ロンジャンにありがちなポケット抜けの起きにくいような縫製より強度と落ち着いた肌触りも確保。内ポケットは低めに配置する事により、中の物を取り出しやすいよう使い勝手を向上させた。使用した内袋はシャンパンゴールドの高級素材で、強靭なイメージの革ジャンにジョンソンズ/ラロッカの革ジャンの内ポケにも見られる”色気、洒落っ気”を足し、バイク用、防寒用の革ジャン意外のイメージも併せ持っている。
好みによりエポレットカットをする事により、よりハードでタイトなイメージを再現する事が可能である。
この記念すべき1%レザーの開発にあたって尽力を尽くしてくれたFUUDO BRAINのタケシ、ヒロムに感謝と敬意を表する。
M.C.Traditional Leather Jacket
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この度は、お問い合わせ誠にありがとうございました。