もともとはSDS時代に使用していたカーナビーストリートで手に入れた ”ロンドンお土産ベリベリ財布” が発想の原点だった。安物なのに使い勝手が良く大変重宝していたのだが、何せナイロン製の為、安い、弱い、壊れる、といった、致命的な欠点がつきまとう代物だった。そんな安物財布の素材を超高品質なレザーに置き換え、シンプルかつ実用的を基本理念として、様々な角度からスポットを当ててみた。
使用される牛革はハードコアな使用に耐えうるよう高品質な牛革が使用されており、経年変化により、使用される人のかたちとなり次第に独特のエイジングと照りが生まれてくる。2nd pressは後ろに“one percent thirteen"の刻印が入る
特徴的なベロクロテープの開閉フラップは、高品質なレザーに対しナイロンと言うミスマッチ感と、天然素材と合成素材の同居による、近未来感を表現した。使用に関してもポケットに入れた時点で確実にベロクロテープのロックがかかり、安心感に繋がるよう設計されている。
小銭入れにはPVC素材を使用し、LET IT ROCK~SEX的なフェティッシュ感を盛り込みながら機能的に小銭を確認できるように設計した。CHELSEAに来た事がある人にはわかると思うのだが、テーブルに引かれていた赤のPVCシートは同素材である。ポケット内には1%13の刻印が入り、見えないところにも神経を使ったデザインでもある。太いステッチは頑強な使用に耐えうる作りに仕上げ、黄色のステッチはドクターマーチンを意識したデザイン。金運アップの意味合いも込めた。
レザーフープは貧乏パンク御用達、超タフ、超履きやすい、超安い、ド定番のドイツ軍のパラブーツのトップエンドに装着されるフープからの引用である。ドクターマーチンのエンドにもついているアレだ。そのレザーフープを配置した事により、デザイン的にも向上し、財布を引き出すのに便利になった利点があげられる。Dカンはオレの履いているパラブーツからの名残で現在もぶら下がっている。過去にドイツのパンクスがフープにDカン+錠前を付けていたところが原点である。ワレットチェーンやキーホルダー、ストラップ等、様々なアイテムと繋がりやすい形状である。