安直な大量生産では無く、ひとつひとつがこだわり抜いた “ 職人の手作り “ による生産背景が基本となる1%13では、大量生産型の低価格帯作品はリリースしにくい事が弱点なのだが、今回、INTO THE ANOTHERでサウンドカルチャーの心臓部となる “ ライブハウス “ でのエキシビジョンを行うにあたって、来場者が気軽に手に取って1%13を見てもらえる作品展示を前提に、ロンドンのお土産品をイメージしながら、今回も超高濃度アイテムの開発に情熱を傾けた。これを手にするアンテナの高い異次元ロックンローラー達には、このリストバンドから更なる探求が楽しめるよう、多くのギミックを封じ込め、使う者により何にでも変化する近未来型スーベニア アイテムとして、ここに完成させる。極限にまで余計な物を削ぎ落とし、多様なコンテンツを投入する、1%13 スーベニアラインナップだ。
使用する革は、お土産屋のリストバンドには絶対使われない最高級皮革、イタリア産のブッテーロを使用。可能な限り厚手の革を選択した。また、誰も気に留める事の無いであろう “ ドットボタン & カシメ “ には、オリジナル金具を配備。モダンクラッシックなデザインと滑らかな仕様感、現代技術による強度をここに保証する。たかがお土産品でありながら、品質と質感をミニマルな次元で高める事が出来た作品とも言えるのだろう。
デザインとして、今回はシンプルかつ、手間のかかったオリジナルロゴと、お土産品ならではのチープなブラックジョークで揃えた。
まずは答え合わせからだ、、、、、
“ ONE PERCENT THIRTEEN “ のロゴ文字は1977年創刊のパンクスによるパンクスの為の完全なるDIY(手作り)ゼロックス(コピー)ジン(小冊子) “ SNIFFIN GLUE “ から一文字づつサンプリングして組み上げた。1970年代のパンクファンジンの血を引くタイポコラージュデザインは、パンク、アンダーグラウンドの表現方法が音楽だけでは無い事を継承/伝達し、掘り下げた者が新たな発見と可能性を生み出すきっかけになるようデザインした。また、PC、インターネットによる敷居の低さから鈍化、麻痺がすすむ思考の低下を食い止め、今一度自らのアイデアと、手によって “ DIY “ から始まる本来の創造性と重要性をここで知ってもらいたいと願う。
使用してみるとまた違ったテーマを発信する、マルチデザインが随所に施された1%13 SOUVENIR WRIST BAND。アクセサリーとしても、スタイルに今までに無い表情をつける。
今後も後世に伝えるべきメッセージと、くだらないジョークを添えながら、スーベニアラインのデザイン製作に向かう事をここに誓う。